フィリピンの主食といえば米ですが、
米より鶏肉のほうが食べてるんじゃないかという気が最近しています。
日頃フィリピン人を観察していると、普段かなりの量の鶏肉を消費していることがわかります。
特にご飯とチキンの組み合わせは定番中の定番であり、一種の国民食の粋に達するレベルです。
例えばファーストフード店であれば、ご飯とフライドチキンの組み合わせ。天下のジョリビーをはじめ、マクドナルド、KFC、Chowking、その他コンビニも含めあらゆるレストランで提供される人気メニュー。道端では焼き鳥を売る露天も多く見かけます。
ほぼ国民食と言って過言ではないジョリビーのチキン&ごはんセット
このようにチキンがいかにフィリピン人に愛されているのか彼らの食生活を通して垣間見ることができます。
そこで実際フィリピン人の鶏肉消費はどれくらいなのか、
鶏肉を含めメジャーな食肉の消費量を調べてみました。
私の予想では断トツで鶏肉であろうと予想していたのですが、
調べたところ意外にも鶏肉より豚肉の消費量のほうが多いことがわかりました。
フィリピン一人あたりの年間の食肉消費量
種類 | 年間消費量/1人あたり |
豚肉 | 14.9 kg |
鶏肉 | 13 kg |
牛肉 | 3.1 kg |
羊肉 | 0.5 kg |
(データ元:Meat Consumption / OECD Agriculture Statistics: OECD-FAO Agricultural Outlook))
経済開発協力機構の2018年のデータを見ると僅差ではありますが、
豚肉の消費量のほうが多いことがわかります。
かなり意外です。
なぜ豚肉の消費量のほうが多いのか探ってみます。
豚肉のほうが消費量が多い理由を探る
鶏肉ばかり食べているイメージですが、
なぜ、豚肉の消費量のほうが多いのでしょうか。
生産量が多い?もしくは豚肉のほうが安い?
2018年の生産量の比較
豚肉:2.32 トン
鶏肉:1.85 トン
(データ元:PSA “SWINE SITUATION REPORT” , PSA “CHICKEN SITUATION REPORT”)
生産量は豚肉のほうが多いようです。
需要が高いということでしょうが、次は価格も見てみましょう。
2018年の1キロあたりの平均価格
豚肉:Php 217.63
鶏肉:Php 152.29
(データ元:PSA “SWINE SITUATION REPORT” , PSA “CHICKEN SITUATION REPORT”)
必ずしも豚肉のほうが安いというわけではなさそうです。
まだ腑に落ちません。
なぜ豚肉のほうが消費量が多いのでしょう。
食習慣に関して
あくまで仮設ですが、豚肉の消費量の高さはフィリピンの独特な食習慣に関係しているのではないでしょうか。
フィリピン、特にセブ島で有名なビサヤ地方ではお祝いごとにレチョン(豚の丸焼き)を食べる習慣があります。
普段の食事での豚肉消費に加え、家族や友人の誕生日、会社のパーティー、新年会など多くの機会でレチョンが振る舞われることを考えると、鶏肉より豚肉の消費量が多くなるのも自然な気がします。
まとめ
個人的な関心からフィリピンの肉の消費量を調べてみました。
豚肉の消費量が鶏肉に勝るのは仮設では祝い事の歳の+α的な消費が多いという考えですが、決定的な要因にはまだ辿り着いていません。
今後も引き続き調査していきたいと思います。
では。
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