【諸悪の根源】フィリピンの宗教分布を調べてみました

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義理の祖父の棺桶

先日妻の祖父の葬儀がありました。
神父による長い説教と、何度も繰り返されるタガログ語のゴスペルに些か辟易しながら、
同時にフィリピンのカトリックの浸透と信仰心の強さを改めて感じました。
今までフィリピンの宗教分布に関してざっくりとしか把握していなかったので、
改めて調べてみることにしました。

フィリピンはスペインに統治されていた歴史からアジアで唯一キリスト教が深く根付いた国として有名ですが、実際は下記のような割合になっています。

宗教名割合
Roman Catholic Christianity
ローマカトリック教会
70%
Protestant Christianity
プロテスタント系・福音派
17%
Islam
イスラム教
5 – 10%
Iglesia ni Cristo
(Philippine Church of Christ)
イグレシア・二・クリスト
2%
Buddhists
仏教
2%
Other
その他
6.6%

 

それでは、各宗教に関して見ていきましょう。

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Roman Catholic Christianity (ローマカトリック教会)

70%

世界最大の宗教人口を誇るキリスト教の一派。
フィリピンへは1500年代初頭マゼランによって伝来。
その後次々にスペインから宣教師が送られる。
セブ島のキリスト教化を足がかりとして、国内のイスラム教を排除、
一気にフィリピンにキリスト教が普及。フィリピンでも最大勢力となります。

(雑感)
70%なので当然私の周りもカトリック教徒が多いです。
ショッピングモール内にさえ教会が設置されている場合があり、フィリピンのカトリックの浸透と影響力の高さが伺えます。
とはいえ、敬虔度合いは人によりけり。毎週欠かさず教会に通う人もいれば、私の妻のように冠婚葬祭のみ慣習に倣うという人もいます。
タクシーに乗ると、ロザリオをバックミラーにぶら下げているドライバーがいたり、教会の前を遠ると十字を切る人などをよく見かけます。

Protestant Christianity(プロテスタント系・福音派)

17%

カトリックに次ぐ勢力。
聖書に書いてある事を重視する福音主義。
フィリピンへは18世紀後期から19世紀初頭にかけて米西戦争の後、アメリカ人宣教師達によって伝来。
いくつかの宗派は海外で設立、いくつかは国内で設立。
National Council of Churches in the Philippines (NCCP)が国内設立では最大勢力。

その他の宗派には

  • Episcopal Church in the Philippines,
  • EvangelicalMethodistChurch in the Philippines,
  • Jesus Is Lord Church Worldwide
  • Presbyterian Church of the Philippines
  • Seventh-dayAdventistChurch
  • the Victory Christian Fellowship

などあるようです。

(雑感)
あくまで個人的な感覚ですが、ローマカトリックと後述のイグレシア・二・クリスト以外のキリスト教系を「クリスチャン」として呼ぶフィリピン人が多い気がします。
細かい宗派が多く複雑なのでフィリピン人の中でも明確に把握していない場合が多いです。
私の会ったのは今まで一人だけでした。
妻いわく、カトリックより規律が厳し目らしく、私生活にも様々な制限があるようです。

Islam (イスラム教)

5 – 10%

キリスト教が広まる以前の15世紀ごろからフィリピン内に存在。
イスラム商人によって、マレー半島、インドネシア、ボルネオ島経由で伝来。
宣教師・交易人のマクドゥム・カリム(Makhdum Karim )が最初にフィリピンにイスラム教を持ち込む。
ブルネイ東部に位置するシムヌル島に初めてイスラム教が伝えられ、
島内に最初のモスク(イスラム教寺院)を建設、フィリピン最古のモスクとして知られる。

現在では、フィリピン南部のミンダナオ島に多くイスラム教徒が生活し、島人口の2割にのぼるそうです。

(雑感)
普段出会うムスリムの方々もこのくらいの割合の印象。
なぜかグリーンヒルズに行くと中古携帯ショップを経営しているムスリムを多く見かけます。
かつてのイスラム商人の流れからくるものなのでしょうか。

Iglesia ni Cristo (Philippine Church of Christ) (イグレシア・二・クリスト)

2%

19世紀初頭に国内で設立されたキリスト教宗派のひとつ。Felix Manalo Ysagunによって設立。自らの宗派こそが真のキリスト教として、他宗派を認めないスタンス。他の宗派と同様に聖典と最高神の力を信じるが、三位一体は否定。

(雑感)
フィリピン内を旅行すると、マニラ内に限らず田舎のほうであちこちに新し目の小奇麗な教会を見かけます。
特にケソンシティにある本部は、一見お城のような佇まいで、アミューズメントパークか何かに見間違えるほど立派な建物です。
本当に2%かと疑うほどの存在感を示している少しミステリアスな団体です。

Buddhists (仏教)

2%

仏教は考古学的には6世紀から7世紀頃フィリピンに伝来したという説あり。
インドのシュリーヴィジャヤ王国との交易を通じて広まったそうです。

(雑感)
極稀に、僧侶の方が歩いているのを見かけますがその程度です。
仏教寺院もほとんど見かけません。

Other (その他)

6.6%

  • Hinduism(ヒンズー教)
  • Judaism(ユダヤ教)
  • the Baha’i Faith(バハーイー教)
  • Indigenous Beliefs (土着信仰)
  • Other Christians (その他のキリスト教系)
  • Atheists(無神論者)

など。

まとめ

身の回りで出会うのはほぼカトリック教徒ですが、小規模なものを含めるとフィリピンにもかなり多くのキリスト教系の宗派が存在することがわかりました。

また、人口増加と経済成長の著しいフィリピンですが、実はキリスト教的な教義が様々な弊害を生み、問題となっている側面があります。
いつかその辺の弊害も記事にまとめたいと思います。

では。

 

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