フィリピン人の週平均の読書時間が◯◯時間というデータを見て思ったこと。

 娘の絵本を買いに赤い本屋へ行ったが…

　先日実家の母から「はらぺこあおむし」の日本語版を送ってもらいました。せっかくなので英語版も買って娘に読ませようと週末モールへ出掛けてきました。

　ところが、モールの中にある某赤いチェーンの本屋に目当てのものが置いていません。いや、あったにはあったのですが絵本にパズルや絵の具がついた派生品しかありませんでした。仕方なく近くにある少し高めのしっかりした本屋に行って購入しました。

　前々から思っていましたが、赤色の某本屋は店舗面積の2/3は文房具屋なのではないかと思うほど本の品揃えが悪すぎます。確かにベストセラー系は置いていますが、専門書などは皆無に近いです。しかもなんというか、あの赤い本屋は本屋として全くわくわくしません。マニラの店舗でこんな品揃えなので、地方の店舗の環境が充実していることは絶対ないだろうと思います。

　フィリピン人は本を買って読む習慣がないのでしょうか。本が売れないからあえて売上比率の高い文房具系に比重を置いているのでしょうか。かなり謎です。

　同じ本屋でも中古本屋は確かに賑わっており、老若男女本を購入している光景をよく目にします。推測するに彼らは定価で買わずに、海外などから入ってきた中古本を安価に楽しむ人が多いのだろうと思います。筆者だって日本にいた頃はよくブックオフで小説を買ったりしていたので同じことです。

 フィリピン人の読書時間

　ふとフィリピン人の読書時間が気になり調べてみるとかなり意外な結果でした。

　2020年のデータだと週平均で7時間36分で、世界の中で第4位と高いランクに位置しています。
World Reading Habits in 2020 [Infographic] – Global English Editing (geediting.com)

　他の国と比較してもかなり読書時間が長いです。なんと本好きが多そうな日本は圏外。とはいえ、私の周りのフィリピン人の様子を見た限りでは、正直このデータは眉唾ものです。

　若い人はオンラインゲームやSNSに割く時間のほうが多く、読書時間は短くなってるのが実際のところなのではないだろうか。とても彼らが週に7時間も読書しているとは思えません。

　結局のところ、フィリピン人の意外と長い読書時間を牽引しているのは富裕層や一部の本好きな学生などが読書しているだけなのではないだろうかと思います。